分厚いですが、なかなか面白いことがいろいろ書いてある本でした。
いくつかいままで知らずに、そのために衝撃的なこともありました。例えば、「blockquote 要素はブロックレベル要素だけども、直接インライン要素やテキストを含むことができない」というのにはちょっと驚きました。考えてみればそれはそうなんですけどね…。
また、HTMLが mark up language であるということの本義は、おそらくあまり理解されていないのだろうなと思いました。
というより、もう既にインターネットにおいて HTML は別のものに姿を変えている可能性も大きいようにも思います。
それで結論としては、「まうかめ堂」の XHTML 化は時期尚早。
もう一年ぐらい様子を見ようかと思います。
ただ文字コードを euc-jp から UTF-8 に変更するぐらいはやってもいいかもしれないですね。その方が「まうかめ堂」のようにヨーロッパ諸語と日本語が混在する状況では自然かもしれないです。(ウムラウトとか。)
ところで UTF-8 には古&中英語の yogh
thorn þと eth ðは Latin 1 characters に入っているので今のままでもすぐ出せるのですが何故か yogh だけ無いんですね。
それと「標準化」ということに関しては、それが絶対的に「善」であるということではないように見えますね。
というか、XHTML1.0 Strict とかXHTML1.1の柔軟性の無さ(少くとも私にはそう見える)は悪い方向に働きかねないようにも見えます。
それと「構造と視覚表現の分離」ということ。言わんとすることは理解できますが本来はこの二つは不可分なものではないかと…。
まあでも、html文書を書くこと、楽譜を書くこと、MIDI dataを作ること、この三つは共通の悩ましい状況に直面しているわけですね。
つまり作る人とそれを実際に表現する人(機械)が別であるという…。
すくなくとも、あるいはおそらく、W3C で規格を作ってる人たちは、HTML が「西洋中世の音楽を MIDI と mp3 データと解説文と譜例などによって紹介するウェブサイト」を構築するのに用いられる、なんてことを実際的には想定していないだろうなという気もします(笑)。
実際にどう使われるかよりは mark up language であることの方に重きが置かれているのでしょう。そのことの大きなメリットも理解できますが…。
ぶっちゃけ、一番の不満は、画像データはともかくとして、音声データや動画データなんかを文書内に置くことに対する実際的な配慮が十分でないように思えることです。将来的にはこれら全てを object 要素で統一的に扱えるように考えてるようなのですが、この辺もっときちんとやってもらわないと…。なんというか実際の取り扱い方に関してはブラウザに丸投げみたいなことだと、私としては使いようがありません。
段々考えることに疲れてきたので唐突に結論。
「何もかも Microsoft が悪い」(笑)。