一週間ほど前にリコーダー奏者の Papalinさんから、まうかめ堂作の楽譜で Congaudeant Catholici をリコーダーで演奏しました、というメールをいただきました。で、参照されてるURLへ行ってみたら、すごいことになっているではありませんか!!!
どこからどういう風に紹介したら良いものかわからないくらい凄いので、取りあえず次のところに行ってみて下さい。
IL DIVO "Papalin" --- パパリンの音楽の全て > 中世ヨーロッパの音楽(ルネサンス以前)
ここだけでもかなりの量の曲のリコーダー演奏がストリーミング配信されているのですが、とりあげられてるレパートリーが素晴らしすぎます!!!
なんと古代ギリシアの「セイキロスの墓碑銘」に始まり、ビンゲン、初期ポリフォニー、ノートル・ダム楽派(レオナン、ペロタン)、13世紀のモテト、カルミナブラーナ、聖母マリアのカンティガ、モンセラートの朱い本、マショー、ダンスタブル、デュファイ、アルス・スブティリオール、セルデン写本のキャロルなどが、所狭しと並んでいます。
凄すぎます。
このページだけで、中世音楽の音による紹介というまうかめ堂の果たせなかった夢が理想的な形で実現されています。
本当に素晴らしい!!
まうかめ堂作の現代譜はすべて演奏して下さっているようです。
しかも Congaudeant Catholici のバージョン違いだけでなく、「夏は来たりぬ」Sumer is icumen in の Bukofzer による二分割リズム版まで演奏してくださっていて、感動ものです。
本当に語りつくせませんが、この充実したレパートリーの中から特に特に感銘を受けたものを数曲だけあげますと、ペロタンの4声のオルガヌムやマショーのノートルダムミサあたりでしょうか。
実に聞きごたえのある演奏をして下さっています。
一般的に言って中世の曲は、(少なくとも楽譜の現存しているものは)声楽曲として書かれていることが多いわけですが、実際に歌おうとするとエラく難しいというか、「これって本当に歌う曲なの?」という感じ曲ばかりだと言ってもよいかもしれません。
だからペロタンもノートルダムミサも、下手な声楽団体が下手に歌うと結構悲惨なことになります。よっぽど上手い団体でないと歌いこなせる曲ではないように思います。
それで、私は常々中世音楽の多くの曲は下手に歌うよりは、器楽で、特にリコーダーなどの管楽器で演奏する方が聞き映えがするという感じがしていて、まうかめ堂のMIDIも管楽器を中心に作ってあることが多いですが、Papalin さんはリコーダーで非常に魅力的に実演されています。
ペロタンもノートルダムミサも他の曲もこれが正解なんじゃないかっていう感じです。
さて、これまでPapalinさんのサイトの中世音楽のページについてのみ書いてきましたが、Home へ上がれば中世以外の音楽のさらなる広大な世界が広がっています。
みなさん是非訪れてみてください。
2011年05月23日
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凄いですねー
さだまさしとか武満徹の曲なんかもあったけど、著作権が大丈夫なのか心配していますw
それにしてもすごい。