2006年06月21日

My Ladye Nevells Booke の楽譜を入手しました!

ByrdのMy Ladye Nevells Booke の楽譜(現代譜)をとうとう入手いたしました!

nevellsbooke.jpg

パラパラと見てると本当に面白いです。しばらくハマりそうです。
曲ごとの作風がものすごくバラエティに富んでて面白いです。鍵盤楽器特有の書法から声楽ポリフォニーをそのまま鍵盤譜に直したようなものまで、さすがは「英国音楽の父にして鍵盤音楽の父」であるバードです、抽き出しの数が多いです。

それから、機能和声が理論として確立する少し前ということで興味深い色彩がありますね。
というのは、現在の和声の教科書では「禁則」と書かれているようなことがもちろん平気でやられていて、しかもそれがしばしばイイんです。この自由さとおおらかさと、まだまだイノセントな姿が実にいいです。

中世音楽はもっとそうだけど、「偉大なる無知」たる「イノセンス」が古楽と呼ばれるものの大きな魅力の一つなのかもしれません。

逆に言うと、機能和声の理論が現在のような形に定式化されたのは良かったかもしれないけど、それがセントラル・ドグマに奉りあげられてしまったことの弊害はものすごく大きかったのかも、などと思いました。

結局、爛熟の果てに、ドビュッシーみたいに旋法性を再び取り込むとか、半音階主義を徹底して無調に到達するかとか、あまり幸福でない形でないとそこから脱することができなかったわけですね。まさに呪縛です……。

それはさておき、Nevells Booke です。
試みに作りの簡単な曲を一曲 MIDI にしてみました。

7.A Galliard Gygge

もう少し、いろいろ(装飾法、音律等)勉強してから「正式に」どこかに up しようと思います。
posted by まうかめ堂 at 22:21| Comment(7) | TrackBack(0) | 中世以外の音楽
この記事へのコメント
機能和声法は私の私見ではクソクラエです。(下品な言葉ですみません)
P.ヒンデミットの和声法の本では機能和声法で禁じてるドミナントからサブドミナントへの進行(D→S)は禁じる根拠が無いと言及していますが、残念ながら日本国内で教わる和声法だとまず禁止手ですね。この進行はバロック時代には当たり前に出てきますし、これが禁止手ならバロック時代を否定することになるのでは・・・・
ある作曲家が「その音楽が美しければ理論に反しててもいい」と言ってたのが印象的でした。

実際にPOPSやジャズは機能和声とは程遠いですが良い曲は良いですね〜〜。
音楽は理屈じゃないと思います。

・・・・・話が何時も逸れてしまってすみません><
Posted by sumika at 2006年06月22日 01:11
前に sumika さんがD→S進行についてどこかで書かれていたので、もしかしたら何かレスポンスがあるかな、と思っていたら本当にそうなったのでうれしいです。

三点コメントしたいと思います。
1.「その音楽が美しければ理論に反しててもいい」とはまさにその通りと思います。実践する人、特に作る人は既存のものを越え出ていけるのならそうする方が良いものと思います。

2.一方で西洋人は、古代ギリシャの昔から、(音楽)美でさえも理論化しうると確信していて、実際に様々な理論を打ち立てることに情熱を燃やしてきたということに、私は敬服しています。機能和声というものの考え方自体はその中でも傑出したものと思います。なぜなら汎用性があり、人類の音楽美(調和?)の感覚に対してある程度まで普遍性を持って肉薄しているように思うからです。実際、POPSやジャズも、教科書からの逸脱は著しいでしょうが、和声ということに関しては機能和声の考え方で理解しうるものと思われます。

3.ただ、どんなに優れた理論であったとしても、それが「法」として逆に人の創意を束縛しはじめる事態は悲しむべきことでしょう。理論と実践の関係を正しく見ている人は意外と少ないのかもしれません。……。

う〜む、やっぱり簡単には議論しにくいことですね。しかも、私は機能和声を云々できるほどそれに習熟してるわけでは無いですし…。
Posted by まうかめ堂 at 2006年06月22日 02:41
和声法に(学校で卒業単位のためにある程度だけど・・)手を染めてしまったら曲作りは楽になるのえすが、枠から外れようとしたらブレーキがかかってしまう弊害がありますね・・・w
後にヒンデミットの教本と出会ってから目にうろこ・・・
それまではバロック時代の曲とかは和声法が確立していなくて未成熟だから禁則がないのかなと思っていましたが、今は全くそんな事は思っていないです。
作曲家の経験や趣向を元に適切な和声を組み立ててると尊敬しています。
音楽史の先生が「音楽は進化するのではなく、その時代その時代で完成されている」と言っていましたがその通りだと思います。
そうでないとただの古文書と同じですね・・・
実際にオケゲムの対位法を真似てもとても同じ水準の作品なんか書けませんし、やはり天才だと思います。マショーも然り。

Galliard GyggeのMIDIを思わず聴いてしまう自分が・・・というのが最近ルネッサンスダンスとかバロックダンスに興味があって・・・でも時間が無いので興味を持ってるだけですが・・・ってことでダンス曲は聴かないようにしてたのですが・・・つい聴いてしまいます(笑)

ダンスのテンポ感というのは実際に踊ってみないとわからないのでは?というのが興味を持った動機ですが。(舞台でドレスを着てみたいという気持ちも否定できませんが・・・容姿が・・・)
Posted by sumika at 2006年06月22日 18:20
My Ladye Nevells Bookeを購入したら、次はThe Fitzwilliam virginal bookですよ。同じDoverから二冊ものが出てました。
禁則の話しは私には理解の範囲外ですが、聞いて綺麗なら良い音楽だと思います。
Posted by Myoushin at 2006年06月22日 18:23
myoushinさんもブログお如何?
Posted by sumika at 2006年06月23日 01:16
ああ、またいろいろと書いておきたいことがでてきますねぇ。

>最近ルネッサンスダンスとかバロックダンスに興味があって

最近(というか二三年前からですが)バロックダンスって流行ってるみたいですね。密かに…。

>次はThe Fitzwilliam virginal bookですよ。

実はこれ Amazon の私のカートにはもう入れてあったりします。しかし、カート内の商品の合計金額が4万円を越えていて、このままでレジに進めないでいます(笑)。
(さて何を間引くか…Dover の楽譜はわりとリーズナブルだけど専門書は高いんですね。どの分野も。)
Posted by まうかめ堂 at 2006年06月23日 02:59
> (さて何を間引くか…Dover の楽譜はわりとリーズナブルだけど専門書は高いんですね。どの分野も。)

外国が読めない私には未知の世界です。
...( = =) トオイメ
Posted by sumika at 2006年06月23日 22:51
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